センター化学42点の理系の話
私は2018年度センター試験の化学で42点という驚異的な点数を叩き出した。
しかも理系だ。
今日はこうなってしまった経緯を話そうと思う。
私が受験を意識し始めたのは高校3年生の夏休み直前。
普通の国立大学を目指すような大学生にしてはかなり遅めの部類に入るだろう。正直受験をなめていた。
高2の模試で志望校判定がB判定であったため、そのまま受験直前までB判定以上を維持できるだろうと、あまりにも甘い考えをもっていた。もちろん知っての通り3年の模試からは浪人生が入り、多くの受験生が点数を上げ始めるため偏差値、判定すべてがガタ落ちする。
ここで今までしっかりと勉強ができていた受験生は危機感を感じさらに勉強をするようになる。
そして受験直前まで伸び続けるのだろう。
しかし私のように平生から勉強を舐めていた人間にはそれができなかった。
そして結果として夏休みあたりからやっと受験に対する意識がつき始めた。
が、時既に遅し。
結果から言うと私はセンター5教科7科目で6割5分と惨敗した。
特に酷かったのは化学。42/100点という記録が誕生した。なんと50点満点のリスニングよりも低い。
センターリサーチで志望校の判定はD。正直絶望した。
私の志望校は地方国立大学の工学部。中堅国公立とも呼ばれる程度の難易度だった。
私は機械系の勉強をしたかったため、化学をかなり軽んじていた。
そして余談だがはっきり言って私は高校化学が非常に嫌いだった。ろくに論理的な説明もされず、反応機構も教えられずただ「覚えろ」と。もちろん高校物理でも暗記事項はいくらかあるが化学ほどではなかった。私は化学の勉強が唯一嫌いだった。
2次試験でもやらかしがあったがそれはまた別の機会に。
そして今、私は希望していた機械系の勉強はできていないが、同大学で材料系の勉強をしている。がっつり化学の関わる専攻だ。
奇跡的にD判定だった大学に合格できた。(学部の入試形態が特殊だったこともあるが)
私が受験生たちに伝えたいことは、理科の選択科目はしっかり両方勉強しようということだ。
私のように専攻が物理寄りの機械系を希望していたが化学の点数不足が起因して諦めざるを得なくなってしまわないようにしてもらいたい。
もう一つ。
今、大学で有機・無機化学を勉強しているが、高校化学のように暗記を強要されることが少なく、化学の勉強に対する抵抗はなくなりつつある。
高校の時苦手、嫌いだった化学でも私は今しかっり向き合うことができ、落単もしていない。それどころか席次は上から数えた方が早い。
まあ結局なんとかなった。というかなんとかした。
どの大学に入るか、どの勉強をするかも大事だがそこで何者になるかはより重要なことだと考える。そしてそれは自分次第なのだ。大学の偏差値がすべてではない。地方でならなおさらだ。
少しでもこの記事がセンターの結果に落ち込んでいる人の救いになれたら幸いだ。
最後にもう一度言うが私はセンター化学42点なのに現在大学で化学を勉強している。そしてそれなりにできている。
私はセンター化学42点を一生自虐ネタとして使い続けるだろう。
斉藤和義も言っていた。「今歩いている道がいつか懐かしくなればいい」と。
と思ったがよく考えたら私のような凡人にとったら学歴がすべてなのかもしれない。
二次試験がんばれ。